まさに骨の髄まで味わう
栄養価たっぷりのボーンブロススープ
ボーンブロススープ
- 事業所
-
KUON ODASHI LABORATORY
西宮市甲子園網引町4-20

皆さんは牛や鶏、豚などの骨をじっくり煮込み、その旨味や栄養分を抽出した「ボーンブロススープ」をご存知ですか?「野菜くずを使って作るベジブロススープなら知っているけれど…」という方は多いかも知れませんね。しかし、巷ではそれこそ“じっくり”と、ボーンブロススープの人気が高まっているそうです。甲子園球場の近くにも、こだわりのボーンブロススープを製造・販売しておられる、KUON ODASHI LABORATORY(以下KUON)さんというお店があるということでお邪魔し、店主の石本雅代さんにお話を伺いました。
韓国で骨から出汁を取る大切さに気が付く
KUONさんがあるのは新甲子園商店街の中。和の雰囲気が漂うオシャレな店構えが目を引きます。それにしても、なぜ日本ではあまり馴染みのないボーンブロススープの専門店を開こうと思われたのでしょうか。
「もともとアパレル企業に勤めていて、月に1、2回は韓国に出張していたのですが、その出張先で食べるソルロンタンやサムゲタンが美味しいうえに食べると元気が湧いてくる気がして。その時に“骨から出汁を取ること”の大切さに気付かされました。昔から食にすごく関心があって、自分でもそんなお店をやってみたいと思ったことがきっかけです。」
そこから調べていくうちにボーンブロススープにたどり着いたそう。一体、どんな気付きがあったのでしょうか。


ボーンブロスの考え方に魅せられて一念発起
「はるか昔、人は骨も一緒に調理して食べていたはずですが、いつの間にか手軽さを売りにした顆粒タイプのブイヨンやコンソメが出回るようになりました。でも残念ながら、それは美味しさだけを抽出したようなものなのです。」
そんな現状に警鐘を鳴らす意味で、2004年ごろにアメリカの先駆者が提唱したのがボーンブロスなのだと言います。
「根本にあるのは“ちゃんと骨から出汁を取ろう”という考えです。この考えが私の理想と完全に合致して…。しかも、当時ボーンブロススープというと今よりももっと無名のジャンル。手掛けている方が少なかったことも始める決め手になりました。」

運命的だった国産グラスフェッド牛との出会い
そうして2022年にお店をオープンされた石本さんですが、そこまでの道のりは決して順調ではなかったと言います。
「まず、なかなか骨が手に入りませんでした。なぜなら基本的に骨は産業廃棄物として処分されていたからです。そんな時、北海道にある北里大学の農学部が有機グラスフェッド牛を育てているという情報をインターネットで知りました。意を決して大学に問い合わせたところ、興味をもってくださった担当教授からの紹介で質の高い牛骨を取引できることになりました。」
その後、鶏、次は豚といった具合に仕入れのルートを広げていくと、1年後には逆に生産者の方から「処分するのはもったいないから、うちの骨も使って欲しい。」とお願いされるまでになったそうです。「例えばタンパク質が1番豊富で大人気のダチョウのボーンブロススープも、そんな経緯から譲っていただいた骨を使った商品で、いずれKUONを象徴する商品になると考えています。」

より多くの方にボーンブロスの魅力を伝えたい
また、神戸市西区にある神戸牛牧場の生後30か月未満の牛の“ネック”から作った「牛ネックの腸活スープ」も一押しで、ご飯を入れて食べるのもお勧めとのこと。
加えて「これはボーンブロススープ全般に言えることですが、食品からしか補えない必須アミノ酸が手軽に摂れるので消化能力が落ちてきたご高齢の方や産前産後の女性、離乳食を食べるようになった赤ちゃんにぜひ食べてもらいたいですね。」と教えてくれました。
最後にこれからの夢について尋ねたところ「もっと量産体制を整えて、ボーンブロススープの魅力をさらに多くの人に知ってもらいたいです。」という力強い一言が。そして「いつかコンビニに置いてもらって、若い人たちの食に対する意識から変えていけたら最高ですね。」と笑顔で続けてくれました。


ボーンブロススープ
・ほねのおだし グラスフェッド牛 900円(税抜)
・ほねのおだし 肥後うまか赤鶏 600円(税抜)
・ほねのおだし 朝霧高原放牧豚 700円(税抜)
・ほねのおだし 茨城県産 ダチョウ 700円(税抜)
オンラインショップ
https://www.kuonodashi.com/shop
商品に関するお問い合わせ先
事業所 KUON ODASHI LABORATORY
西宮市甲子園網引町4-20
TEL: 0798(47)5151
URL: https://www.kuonodashi.com/