武地 秀実さんを想う(所報:2024年7月号)

 西宮女性会の理事でもあった武地秀実さんが5月3日旅立たれました。
 何度か入退院をくりかえされていましたが、入院中もそれぐらい出来るからとReport の校正も引き受けて下さっていました。入院のたびに元気に「戻ってきたよ」と連絡を下さっていました。今回救急車で運ばれたと連絡があった時もきっと元気で「退院したよ」と連絡があると思っていたのでとても残念です。生前にやりとげたい事があると言われ、人形浄瑠璃のえびすかきの再興をめざされていました。一人芝居もやりたいと言われていましたが道半ばで心残りだったと思います。でも地元の小学校で武地さんから指導を受けた生徒たちがえびすかきから人形浄瑠璃へというイベントで芝居を披露されるそうです。武地さんの思いは確実に継承されていると思います。
 いつもニコニコと素敵な笑顔で西宮神社の福を配ってこられたことはいつまでも皆様の心に残っていくことでしょう。やさしい笑顔で私たちに福をさずけて下さり本当にありがとうございました。武地さんやすらかにお休み下さい。

西宮商工会議所女性会 会長 上田 みち代


 武地秀実さんと女性会のご縁がつながったのは2018年。兵庫県内商工会議所女性会交流会の開催という大役が回ってきた年でした。西宮らしいアトラクションとして、えびす舞の上演を依頼しました。兵庫県の特産品をえびす様が釣り上げると言う趣向にして、わざわざ小道具をこしらえてくださいました。
 人形芝居えびす座の座長として伝統文化を守ってこられた武地さんにはもう一つの顔がありました。地域情報紙「ともも」の編集長であり、有限会社とももの社長です。
 女性経営者の仲間として、武地さんは女性会に入会されました。持ち前の明るさと優しい笑顔ですぐに会の人気者に。所報の原稿作成では、長年の編集長の経験から的確な助言がなされ、屋台出店ではてきぱきと動き、明るく接客。お顔の広さに改めて驚かされました。
 責任感が強く何事にも全力投球だった武地さん。病気の事などおくびにも出さずに、いつも笑顔で、凛とした美しさでした。
 誰からも愛された武地さん。もっと一緒にいたかった。たくさんの福をありがとう。安らかに。


有限会社EUC サポート 木下 あきこ

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