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生活協同組合コープこうべ

「暮らしを守る」という視点からエコ活動を推進 生活協同組合コープこうべ

環境活動に先駆的な取り組み


生活協同組合コープこうべ

 生活協同組合コープこうべでは、阪神・淡路大震災を経た1996年に、環境保全に対する姿勢を「コープこうべ環境憲章」に定め、利用者でもある生協組合員と一体となって、環境に配慮する暮らしの見直し運動を進めるとともに、店舗や宅配事業の中でさまざまな環境取り組みを進めている。
 暮らしの見直し運動としては、1970年代後半から活発化したせっけん普及運動やレジ袋削減に向けたマイバッグ持参の取り組み、さらに1990年以降スタートした容器包装のリサイクル運動などが挙げられる。いずれも、現在ではよく知られている環境活動だが、コープこうべは常にフロンティアとして先駆的に取り組んできた。
 一方、事業における環境活動としては、1995年に環境マネジメント・環境監査システムを本格的にスタートさせ、環境負荷削減に取り組み、その成果をまとめた環境報告書が、翌年には「環境アクションプラン大賞」(環境省長官賞)を受賞するなど、着実に成果を挙げてきた。また、環境認証ISO14001については、1998年に店舗のコープ武庫之荘が取得したのを皮切りに、翌年には食品工場が、2年後には全事業活動が取得した。今やコープこうべの事業活動には「環境」というキーワードは切り離せないと言っても過言ではない。

90%を超えるマイバッグ持参率


生活協同組合コープこうべ

 生協組合員と一体となって進める環境活動の中でも、大きな成果を挙げてきたのがマイバッグ持参によるレジ袋の削減運動である。これは、オイルショックの時期の包装のムダを見直そうという組合員さんの声に端を発し、レジ袋を何度も使う「買い物袋再利用運動」、あらかじめ袋を持って買物をする「買い物袋持参運動」、レジで袋を渡さないルールにした「マイバッグ運動」へと発展していった息の長い取り組みだ。
 マイバッグ運動では当初、店舗への来店客数が減るとの不安があったが、スタート後には生協組合員の間でじわじわと浸透した。やがて、マイバッグの持参される人の割合(持参率)の上昇に比例して、レジ袋の使用枚数が減っていった。マイバッグ持参が定着した2007年からは、レジ袋を有料にして供給する方式に切り替えた。こうしたしくみの変更は、レジ袋の削減への大きな力となった。2009年度のマイバッグ持参率は、コープこうべ全店で90.7%の高水準で、1年間に節約できたレジ袋は約9,200万枚にも及んでいる。
 さらに、レジ袋の供給代金はすべてエコ活動の費用として生かしている。例えば、次に紹介する「森づくり」など環境保全や環境学習に充当している。また、店舗の太陽光パネル設置や看板照明のLED化など、省エネ設備の実験的導入による効果検証や学習活用に利用したり、容器包装リサイクル回収品の運搬費用の一部に役立てられている。

西宮市の社家郷山で「森づくり」


生活協同組合コープこうべ

 レジ袋の供給代金を活用した環境学習の一つに、「コープの森・社家郷山」の取り組みがある。これは、兵庫県、西宮市、(社)兵庫県緑化推進協会、コープこうべの四者が協定を結び、市民(組合員)との協働で保全・整備を進めるもので、兵庫県「企業の森づくり制度」の第一号となった。
 西宮市の鷲林寺の北側に位置する社家郷山は、市営キャンプ場に隣接し、市民にとって身近な山である。かつては山麓に住む人々の里山として活用されてきたが、近代の電気やガスの普及により、薪や炭を生活エネルギーとして利用しなくなったため、手入れをされない状態が長く続いてきた。一般に、人が利用しなくなった里山は、常緑樹の繁茂が著しくなり、密集した暗い森が形成される。こうした里山の荒廃は全国的に見られるが、社家郷山もその例にもれず、植生調査では、常緑樹が繁茂するエリアは植物種が少なく、さらに外来種・園芸種の植物の移入なども観察されていた。一方で、兵庫県レッドデータブックに記載される希少動植物も確認されており、生物多様性の保全に対する配慮が必要であることも分かった。

里山の保全・整備をしながら環境学習に


生活協同組合コープこうべ

 このような基礎調査を基にして、社家郷山の保全・整備においては、「山とくらしをつなぐ学びの森」づくりをテーマに、市民ボランティアやNPO団体との協働で活動をスタートさせた。参加者はセミナーを受講して山林保全・整備の基礎知識を学ぶとともに、実践活動を通じて里山の役割や山林整備の意義を再認識する。山で集めた落ち葉を堆肥にし、その堆肥で野菜を育て、その野菜を森林整備で得た薪で調理するといった一連の活動から、「里山の自然と暮らしのつながり」を学ぶ。
 活動には子どもたちも多数参加しており、野外調理や森の素材を使った工作を楽しみながら、「山のめぐみ」や「山とくらしの関わり」について学んでいる。2009年度は延べ約400人の組合員・職員がこの活動に関わった。

店舗運営や事業活動を通じてCO2削減に挑戦

環境に配慮した店舗づくりを目指す


生活協同組合コープこうべ

 生活協同組合コープこうべは、兵庫県内で145店舗を運営している(2011年10月現在)。これらの事業所においては、地球温暖化防止につながるCO2の排出削減を優先的な重要課題と位置づけており、エネルギーの使用量削減に向けてさまざまな取り組みを行っている。
 具体的な方策としては、店舗のリニューアルや設備の入れ替えのタイミングに、省エネ型設備を積極的に導入することで大幅なエネルギー削減を実現。運用面では、空調温度の適正化や照明の一部消灯、冷蔵・冷凍庫の定期点検によるエネルギー効率の適正化など、現場職員が日々の地道な努力を続けている。こうした取り組みの積み重ねにより、2009年度には店舗のCO2排出量を前年度比94.8%に削減することができた。
 省エネへの挑戦は、一歩進んだ環境配慮型の店舗づくりでも展開している。その一例が、2009年11月にリニューアルオープンしたコープ甲子園口である。同店は、建物屋上に20kwの太陽光発電パネルを設置しており、店舗入り口のモニターに発電量が表示される。来店者に、太陽光による自然エネルギーの効用を見える形で知らせることで親しみを持ってもらう意図だ。また、一部外壁を緑化しているほか、雨水の地下水槽を備え、たまった水を植栽への散水などに利用している。西宮市内の環境配慮型の店舗は、現在のところ甲子園口のみだが、今後の改装時にも導入を検討していく方針だ。

「安全安心」とエコをつなぐ活動


 六甲アイランド(神戸市)の直営食品工場では、豆腐やパン、麺などを製造している。自家製造管理による「安全・安心」の確立がそのねらいだが、同時に、工場全体でも環境配慮を追求しており、2003年に導入した2つの設備が食品廃棄物の排出削減とリサイクルに大きな効果を挙げている。
 まず一つは、豆腐の製造時にできるおからを乾燥させる設備で、乾燥したおからは飼料にリサイクルしている。おからを乾燥する際の熱源には、工場で出る食用廃油を活用している。もう一つは、食品加工時に出る生ごみ処理設備で、発酵によってメタンガスを発生させ、電気や蒸気などのエネルギーに変換するというものだ。エネルギーは食品工場の稼動に利用されているため、エネルギー効率も良好だ。これらの取り組みにより、食品工場における食品リサイクル率は99.1%(2009年度)を達成した。
 食品廃棄物のリサイクル活動についてはさらに、神戸市・三木市の32店舗から出た生ごみを回収し、堆肥化し農業に活用するしくみが進んでいる。1995年に実験がスタートし、98年に三木市にコープこうべの堆肥生産センターを併設した環境共生型農園エコファームが完成した。食品残さ→堆肥化→土づくり→野菜の生産→野菜供給というリサイクルループが確立した。エコファームで生産された野菜は限定的だがコープの店舗に並んでおり、食品リサイクルのモデル事業として関心を集めている。

新たなエコの可能性を求めて


生活協同組合コープこうべ

 バイオディーゼル燃料(BDF)は、生物由来油や廃食油からつくられる燃料のことで、使用してもCO?の排出にならないエネルギーとして期待されている。コープこうべでは、店舗から出る食用廃油を回収・リサイクルしている業者からBDFを購入し、運転研修用のトラックや前出の環境共生型農園エコファームで使用するトラクター、トラックに使用している。現在はまだ実験的導入だが、今後の活用に向けて、燃費やコスト効果、車両への影響などを検証・実験しているところだ。エコファームでは、BDF導入前と比べ、CO2の排出量は約6割と大幅に削減ができた。
 このほか、各地の店舗の屋上緑化やLED照明、省エネ制御システム導入など、先進設備を積極的に導入している。さらに、店舗の運用面では適正な発注や管理の強化による生鮮品の廃棄ロスの削減をすすめ、商品開発・生産・供給においては、環境配慮型商品の開発や包装材の削減など、環境にやさしい事業の在り方を多方面から追求している。

会社概要
生活協同組合コープこうべ
出資金:464.2億円円
総職員数:11,205人
本部:神戸市東灘区住吉本町1丁目3番19号
第二地区本部(芦屋・西宮地域):西宮市甲風園1丁目8番1号
TEL. 0798-67-6780(代)
※2011.4.1現在
http://www.kobe.coop.or.jp/