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極東開発工業株式会社

環境と経営の両面に配慮した「攻めのCSR」を展開 極東開発工業株式会社

環境負荷の少ない電動仕様の特装車を相次いで開発


極東開発工業株式会社

 極東開発工業は、ダンプトラックやごみ収集車など建設・環境・物流向け特装車の開発・製造、リサイクル施設の建設などを手がけるメーカーである。ダンプトラック、コンクリートポンプ車および粉粒体運搬車では国内で高いシェアを誇っているのに加えて、同社の各種特装車は世界153か国に輸出されている。また、環境事業では1970年代に日本で初めてごみの再資源化プラントを実用化。これまでに設計施工を手がけた環境プラントは全国161か所に及んでいる。

 同社は環境配慮企業を標ぼうしている。その所以の一つが、環境に優しい特装車の開発だ。代表例が昨年発売した電動ごみ収集車「eパッカー」(写真参照)である。ごみの収集および排出装置の動力源にバッテリーを使用。独自開発の電力制御システムによってエンジンを止めて収集作業・排出作業ができる。これによってCO2の排出量を100%削減できる上、収集作業中に排気ガスを出さないことから、環境にも作業者にも優しい車となっている。また、作業中の騒音を低減することで周辺環境への負荷を減らしている。

 ごみ収集車だけでなく、建設向け特装車の電動化にも取り組んでいる。昨年発売の電動コンクリートポンプ車「ツインドライブピストンクリート」は、電動モーターで生コンクリートの圧送装置を駆動させることができ、建設現場におけるCO2排出削減、騒音低減を可能にしている。

環境配慮企業として総合評価「AA」を取得


極東開発工業株式会社

 同社CSR室の田中嘉弘室長によると、「創業以来、環境に関わる事業を展開してきたことから、当初から環境負荷の低減には積極的に取り組んできた」とのこと。その一環として、西宮商工会議所の「エコタウンづくり事業」に参画している。

 環境マネジメントシステムについては、2001年からISO14001の認証取得を順次行い、本社や工場、グループ会社の計6拠点で取得を済ませた。これを踏まえて、同社では環境行動基準に基づいて公害防止や省エネルギーに向けた取り組みを展開。ここ数年にわたって本社および工場での燃料や電力の消費抑制に努めていて、エネルギーの総投入量を減少させているほか、CO2排出量も併せて減らしている。

 こうした継続的な取り組みを通じて、同社は車両製造業界で初めてとなる「環境配慮企業支援ファンド」融資を受けた。このファンドは日本銀行の「成長基盤強化を支援するための資金供給」の趣旨に沿って、三井住友銀行が組成したものだ。この際、極東開発工業は環境配慮企業として総合評価「AA」を取得している。

 田中室長によると、同社が追求しているのは、環境経営を通じて収益性の向上につながる「攻めのCSR」だ。「省エネルギーの取り組みが工場での作業工数の削減をもたらすほか、環境経営を前面に出すことで営業活動でのプラスにつながるなど、経営面と社会面の両方に貢献できる取り組みを行っていきたい」と、抱負を述べている。

社内における啓発活動を積極的に推進


 極東開発工業では、環境配慮企業として社員の環境意識の向上に努めている点も見逃せない。毎年6月を「環境月間」と定め、環境ポスターの社内掲示や環境標語の社内募集、環境講演会の開催などを通じて社内向け啓発活動に努めている。昨年の講演会では、西宮市の環境経営企業として有名な株式会社リヴァックスの社長、赤澤健一氏を講師に招いて、同社のCSR活動について語っていただいたという。

 今後の取り組みについて田中室長は、「環境活動はPDCAサイクル※を継続していくことが大切。また、社員の意識を高める施策も欠かせない。当社としても現状に甘んじることなく、より高みをめざす」と語っている。

※PDCAサイクル…PDCAはPlan(計画)およびDo(実行)、Check(評価)、Act(改善)の頭文字をとったもの。各段階を繰り返すことで業務の質を向上させていく経営管理法。

会社概要
極東開発工業株式会社

代表取締役社長:筆谷高明

資本金:118億9900万円

従業員数:2191名(連結/2010年3月時点)

設立:1955(昭和30)年

本社:兵庫県西宮市甲子園口6丁目1番45号

TEL. 0798-66-1000(代表)