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金田運輸株式会社

環境への取り組みが仕事につながる 金田運輸株式会社

他社に先駆け天然ガス車を導入


金田運輸株式会社今でこそハイブリッド車が広く浸透し、環境問題への意識が高まっているが、当社が天然ガス自動車を初めて導入した1999年頃は、運送業界でも低公害車への認知度は低かった。

 他社に先駆けて環境問題に取り組み始めたのは、「子どもたちにディーゼル車の黒煙を吸わせてはいけないとの思いから」と野村めぐみ専務は話す。

1955年から西宮市の学校給食の配送を行っており、食材の配送や空き箱の回収など、1日に何回も学校内に入る車の排気ガスがクリーンか否かは大きな問題だった。
しかし、社内でも当初、天然ガス自動車導入には反対の声があった。
一番のネックは天然ガス自動車に改造するのに、一台当たり250~300万円の費用がかかることだった。
だが、国土交通省から改造の助成費が出ていたこと、その後、NOx規制でディーゼル車が西宮市や神戸市で走れなくなったことも考えると、「初期投資は必要だが、長い目で見れば回収できる」と野村専務。また、天然ガスは燃料価格が安定しており、ガソリン車のように高騰の影響を受けにくいというメリットもある。

排気ガスのにおいがない天然ガス自動車は、クリスマスケーキやおせちの配送にも引っ張りだこで、クリスマスケーキの配送は毎年8、9月から予約が入る。天然ガス車の導入で得た信頼により、西宮市の信書便など市関連の業務も受託している。
当社は現在、天然ガス車19台、ハイブリッド車5台、ディーゼル車20台を保有している。天然ガス車はガススタンドのあるところが限られているため、長距離の配送にはハイブリッド車が必要だが、今後、毎年2、3台をディーゼル車から天然ガス自動車に切り替えていく予定だ。

環境問題への取り組みが高い評価


金田運輸株式会社配送車の運転手がエコドライブを心がける仕組みも整っている。
配送車にはデジタルタコグラフが搭載され、エンジンの回転数やスピードなどが本社に送られる。このデータが点数化されて運転手のランクが決まるため、アイドリングストップなど環境にやさしい運転をするようになるという。ただ、以前からエコドライブに取り組んでおり、「燃費を良くするための運転技術は最高レベルまで達している」(吉村武久取締役部長)。

さらに上を目指す工夫として、燃料を補給する時は、満タンにせず、半分程度にすることで車重を軽くして、燃費を向上させるといった取り組みも行っている。

こうした環境問題への取り組みは、高い評価につながっている。
運送業界のISOと言われるグリーン経営認証を取得したのは、県下では初めて。このほかにも、大気環境の保全を推進したとして「兵庫県あおぞら大賞」も受賞、最近では、国交省の地球温暖化対策室長が視察に訪れるなど、全国レベルで注目されている。

宮っ子のために


地元での啓蒙活動にも積極的に取り組んでいる。
市内の小学校で天然ガス車を子どもや保護者に見てもらったり、環境関連のイベントで自社の取り組みを紹介している。
また武庫川女子大学附属高等学校の環境保全教育の一環として、野村専務が自社の取り組みを題材に講義を行っている。

こうした活動は直接、ビジネスにつながるものではないが、「宮っ子のために、こつこつと取り組めば、いずれはどこかで仕事にもつながる」(野村専務)という信念で取り組んでいる。

会社概要
金田運輸株式会社
代表取締役社長:野村健二氏
資本金:1,400万円 社員数:55名
本社:西宮市前浜町3-36
TEL:0798-22-1219