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KSファクトリー株式会社

環境負荷を軽減し、人にもやさしい水性塗料を導入  KSファクトリー株式会社

同業他社に先駆けて水性塗料に取り組む


KSファクトリー株式会社車検・整備・板金・塗装などのカーメンテナンスから新車・中古車販売、保険、自動車リースまで、幅広く事業を展開。国産車だけでなく、ポルシェやプジョーなどのヨーロッパ車のディーラー指定工場となっており、高級車の取り扱い技術には定評がある。

このKSファクトリーを率いる比良社長は、代表取締役に就任した2009年3月に新事業への取り組みをスタートさせた。次世代塗料といわれる水性塗料の導入である。

 現在、一般的に使用されている自動車補修用の塗料は、有機溶剤で粘度を調整しているが、有機溶剤は揮発性有機化合物(VOC)を大気中に放出することから、環境や健康への悪影響が指摘されてきた。
環境規制の厳しいヨーロッパでは、2007年に溶剤型塗料の使用が禁止されており、水性塗料へとシフトした。日本でも、プリウスなど一部車種では水性塗料が使用され、いずれ全面的に切り替わっていくといわれている。

 こうした業界の動きを見据え、KSファクトリーは県内の同業他社に先駆けて水性塗料の導入を決断。設備や取り扱い技術の習得などの準備を進めてきた。

兵庫県の経営革新計画として承認


 水性塗料による塗装技術は、基本的には溶剤型塗料を使用した場合と変わらない。しかし、溶剤型塗料に比べて乾燥に時間がかかるため、エアブロー設備が不可欠。
また、温度管理のできる塗料保管庫の整備など、設備投資が必要だ。そこで、経営革新計画を兵庫県に申請し、2009年12月に承認された。

 「水性塗料の導入には、コストも時間もかかります。いわば、将来のための投資ですから、承認による融資のバックアップがなければ、導入は難しかったでしょうね」と比良社長。

ヨーロッパでは水性塗料に切り替わり、日本でも導入が期待されているが、溶剤型塗料に比べてコストアップにつながるため、大手ディーラーの工場以外ではなかなか普及できていないのが現状だ。「しかし、だからこそ先行して導入する意義がある」と比良社長は強調する。

 一方で、溶剤型塗料による健康被害へのリスクが指摘されていることから、水性塗料の導入は作業環境の改善につながるとの期待も高い。
同社では設備投資を進める一方で、2010年春に新卒社員を採用し、技術者の育成にも投資。社員の健康を守るためにも、水性塗料への切り替えが重要と位置づけている。

カーライフのスペシャリストとして


KSファクトリー株式会社環境への取り組みは、水資源だけにとどまらない。高効率ターボ 水性塗料の導入は始まったばかりだが、同社ではこれまでも、車に関するスペシャリストとして「ECOカーライフ」を推進してきた。

例えば、新車納入の企業には、用途に併せてハイブリッドカーやアイドリングストップ機能を採用した車種を提案。また、メンテナンスでは、交換寿命が長いエンジンオイル、エコタイヤなどを積極的に提案し、顧客に喜ばれている。

さらに、新車販売で下取りした車は、自社の整備技術をフルに活用してメンテナンスし、中古車としてインターネットで販売。リサイクル&リユース事業にも取り組んでいる。

 自動車整備士の資格を持ち、大手ディーラーで販売に関わってきたという比良社長。その経歴を生かすとともに、「小規模工場ならではのフットワークの良さを武器にしたい」と、今後も多様な「ECOカーライフ」に取り組んでいく考えだ。

会社概要
KSファクトリー株式会社
代表取締役社長:比良慎吾氏
資本金:1,000万円 従業員数:37人
本社:西宮市久保町1-14
西宮市高松町14-2
TEL:0798-37-2118  http://www.e-ksfactory.jp/