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株式会社協同食品センター

生ゴミのリサイクルで、循環型社会をめざす  株式会社協同食品センター

『ゴミは資源』の発想からスタート


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 コープこうべの店舗に並ぶ生鮮食品は、買いやすく使いやすいようにカットされ、個別包装されている。その加工や包装、仕分け配送などを担っているのが、鳴尾浜にある協同食品センターだ。

 同社が取り扱う生鮮食品は、農産物や畜産物、水産物と幅広く、年間約3,000万パックを加工・出荷している。
それだけに、食品残渣やダンボールなどゴミの量も少なくはない。同社は「ゴミは資源」をスローガンに、10年以上前からゴミの減量化・再資源化に取り組んできた。

しかし、2005年度の年間ゴミ排出量はなお775トンで、50%近くが食品残渣という状況だった。そこで、2006年に「生ゴミ高速醗酵処理機」を導入し、生ゴミのリサイクル化をスタートさせた。

 生ゴミ高速醗酵処理機は、魚のアラや野菜クズなどを好気性微生物が分解して堆肥化する設備で、処理後には良質の有機肥料ができる。生ゴミのリサイクルを始めてわずか1年で、約500万円のゴミ処理コストを削減。
2007年には2台目を導入して処理量を倍に増やし、魚のアラ81%、野菜クズ92%のリサイクル率を達成した。

 この食品廃棄物などのたい肥化の取り組みは、2006年に「ひょうごバイオマスecoモデル」として登録された。「ひょうごバイオマスecoモデル」とは、先導的にバイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源)を利活用している取り組みを兵庫県が登録し、その取り組み内容をPRすることでバイオマス利活用の推進を図る制度だ。

農園に有機肥料を提供して異業種交流を図る


 同社の生ゴミ高速醗酵処理機でつくった有機肥料は、窒素をはじめとする栄養分が豊富で、茶葉の生産に適している。この有機肥料を大和茶(奈良県)の農園に提供しており、使用している生産者からは「土がやわらかくなり、根の張りがよくなった」「茶の味に香りと甘みが増した」と、うれしい評価を得ている。

こうした声に対し、同社は「今まではコストをかけて処理していたゴミが、価値ある資源に生まれ変わった」とリサイクルの成果を語る。

 この大和茶の生産者は大手飲料メーカーに原料の茶葉を提供しており、最終的には商品となってコープこうべの店舗にも並ぶ。同社と大和茶の生産者との異業種交流は、農産物の質の向上に寄与するなど、循環型社会の推進にも重要な役割を果たしている。

ゴミの減量とリサイクル化の取り組み


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大きな成果を出すには、小さな努力の積み重ねが不可欠だ。生ゴミ高速醗酵処理機の導入以外にも、同社では社員が一体となってゴミの減量に取り組んできた。

例えば、商品包材の簡素化やトレーの廃止、ダンボールからコンテナ通い箱へのシフト、会議書類の削減などによるゴミ発生の抑制など。
規格外野菜は加工原料として活用し、廃棄物を減らすよう工夫している。

また、リサイクルの推進では、ダンボールの再利用のほか、原料ペール(プラスチック)や牛脂・豚脂は、廃棄せずにリサイクル業者に出している。

こうしたゴミの減量化・再資源化を支えているのが、「5S運動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)」で培ってきた社員のチャレンジ精神だ。美しく整理整頓された作業場からも、取り組みへの意欲がうかがえる。社員との協力体制のもと、同社は今後も環境にやさしい事業所づくりを進めていく考えだ。

会社概要
株式会社協同食品センター
代表取締役社長:石原 哲矢氏
資本金:1億円 従業員数:正社員70人、パート・アルバイト203人
本社:西宮市鳴尾浜3-17
TEL:0798-43-1721  http://www.kyoshoku-c.co.jp/