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日本盛株式会社

事業活動を通じて環境にやさしい企業へ 日本盛株式会社

環境にやさしい商品づくりを率先して


日本盛株式会社

 創業明治22(1889)年。日本盛の歴史は、西宮の発展に役立つ企業をつくろうという志を持った青年らが設立した「西宮企業会社」に始まる。酒どころ西宮で育まれた酒造会社の一つで、現在では、酒造事業に加えて、化粧品・健康食品事業、食文化事業へとその活動のフィールドを広げている。
 日本盛がISO14001認証を取得したのは、平成12年(2000)年のことである。この年は創業111年目の節目にも当たり、それまでの「西宮酒造株式会社」から「日本盛株式会社」に社名を変更し、次世代を見据えた企業活動の創出へと大きく舵を切った。環境マネジメントシステムの導入は、まさに新生「日本盛」と歩調を合わせて進んできたといえる。
 同社の環境取り組みにおいて、先駆的な役割を果たしたのが紙パック商品の導入である。それまでの主流であったガラス瓶だけでなく、より軽量で扱いやすい紙パック商品を導入したことにより、輸送にかかるエネルギーの削減を果たすとともに、最終的には紙パックのリサイクルも実現した。
 紙パックは開発当初、防水素材であるポリエチレンの臭いが強く、繊細な風味を身上とする清酒の保存には適さないとされたが、包装材メーカーとの共同研究で、課題を一つ一つ克服。清酒のパッケージとして広く使われるようになったが、さらに、リサイクル性に優れた紙パックの開発にも取り組んだ。清酒は温度や光、臭いなどの影響を受けやすいことから、約10年前までは、ポリエチレンやアルミ、樹脂、紙を重ねた5層構造の包材が一般的であった。
 しかし、この包材はアルミ層を含むため、廃棄時の分別が難しく、ごみ処理に課題があった。そこで、紙やポリエチレンフィルムの見直し、パック形状の再設計などを行い、アルミ層を使わずとも強度があり品質保持が可能で、リサイクル性に優れた紙パックを開発。現在、同社で販売している清酒の約7割を紙パック容器で出荷しているという。

業務を見直して環境活動につなぐ


日本盛株式会社

 平成21(2009)年に創業120年を迎えた日本盛は、「日本盛のDNA」を簡潔に言い表すキーワードとして「もっと、美味しく、美しく。」を掲げ、ブランドメッセージの浸透に取り組んだ。その一環として、環境理念・環境方針も見直し、新たな重点取り組み目標2項を加えた。
 一つは「環境に配慮した商品提供や資材調達の推進」で、もう一つは「事業活動を通じた間接的な環境影響の低減」である。これらは、業務目標と環境活動との融合をめざす取り組みで、言い換えると、全ての業務に環境活動を織り込んでいくという意思が込められている。
 研究室兼生産管理部の勝又部長は「ISO14001取得の当初は、省エネや廃棄ロスの削減などを中心に環境活動に取り組んできました。しかし、取得から10年を超えた今、削減目標は限界値に近づきつつあり、一定の成果を得ることができました。そこで発想を切り替え、本来業務を見直して環境にやさしい活動をしていこうという新たな目標を設定したのです」と話す。資材の購入時に環境への負荷が低い製品を選んだり、エコドライブに努める、シビアな生産計画に取り組んで廃棄ロスを減らす、ノー残業デーを実施するなど、業務のあらゆる場面で環境配慮を意識している。
 また、同社の食文化事業の一つとして直営している「酒蔵通り煉瓦館」もISO14001を取得しており、売店では包装の簡素化など、環境にやさしい業務に努めている。同じく、「シンプル・モダン・ナチュラル」をコンセプトとしたレストラン「ウーバレゴーデン」は、「生産者の顔が見える」「地産地消・国産」にこだわり、無農薬・無化学肥料栽培の野菜を使用している。生産者とシェフが一緒につくるナチュラルキュイジーヌを提供している。
 このように多面的な取り組みを展開しながら、同社はさらに環境活動を前進・充実させていく考えだ。

会社概要
日本盛株式会社
代表取締役社長:森本 直樹
資本金:5億7,915万円
従業員数:209人(2011年3月現在)
本社:西宮市用海町4-57
TEL. 0798-32-2501