セミナーイベント

中左

検定

中右

貸会議室のご案内

会館へのアクセス

大関株式会社

「魁(さきがけ)」の精神を環境経営に発揮 大関株式会社

「ワンカップ」の成功に象徴される進取の社風


 今年で創業300年を誇る、日本酒メーカーの大関。酒造りを通じて日本人の生活文化に深く関わるとともに、常に品質本位のモノづくりに徹し、お客様満足を第一に考えてきた。それとともに、時代が移り変わる中で、新しいことへの挑戦を怠らない点も長年にわたる繁栄の秘訣といえそうだ。社是に「魁集団への躍進」を掲げている通り、日本酒メーカーのリーディングカンパニーとして、時代のニーズに即した酒の楽しみ方を提案し続けている。
 その代表といえるのが、カップ酒のパイオニアとされる「ワンカップ」(登録商標)である。発売は東京オリンピックが開催された1964年。駅の売店や自動販売機といった従来にない販路を開拓したのに加え、瓶の形状やアルミ蓋などの改良を重ねたことで、一躍ヒット商品を生み出した。以来、半世紀近くにわたるロングセラー商品であるとともに、カップ酒の分野でシェア、約4割を誇るトップブランドである。
 近年は「ワンカップジャンボ」や「ワンカップ淡麗辛口」などラインナップの充実を図ってきた。この春には女性ファンを意識した「ワンカップラグズ」(地域限定商品)を発売するなど、新規需要の開拓に余念がない。

業界に先駆けて環境行動を積極的に推進


大関株式会社

 大関の「魁」精神は、環境への配慮においてもいかんなく発揮されている。環境マネジメントシステム「ISO14001」の認証を取得したのは1999年6月。地球温暖化防止に向けた京都議定書が採択されて2年足らずのことで、まさに業界に先駆けた取り組みであった。2010年4月には新たに「環境理念」を設け、「環境に配慮した事業活動の継続」を宣言している。
 同社生産管理部の長澤直(ながさわ・なおし)部長によると、「環境への取り組みは委員会が全体を管理しているものの、基本は各部の自主性を重んじている」という。その中で現場ならではの創意工夫を活かした活動を通じて、成果を着実に上げているのが特色だ。一方で「数年前から外部監査とともに内部監査を厳格に実施しており、これが社内意識の向上につながっていけばいい」という。
 省エネルギー・省資源については、認証取得に併行して取り組んできたことで、これまでCO2の排出量を一貫して削減している。また、廃棄物の削減については、産業廃棄物および紙ゴミのリサイクル化を推進し、ごみの減量化を進めてきた。さらに2004年度からは、製造時に発生する酒粕や米糠、廃活性炭などを含めて、ごみの総排出物の減量化・再資源化に向けた取り組みを行っている。現在、総排出物の再資源化率はほぼ99%にまで達しているほか、事務所の紙ゴミについても再資源化率は75%を超えるまでになっている。

チェックシートに基づく環境に優しい新製品の開発


 大関では、商品開発においても環境への配慮を欠かさない。長澤部長によると、すべての新製品について「商品開発チェックシート」を用いて、リデュース(減量化・減容化)をはじめ、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)、環境への配慮、商品特性といった項目について標準商品との比較評価を行い、基準点以上の場合にのみ商品化しているという。
 主力製品である「ワンカップ」のカップ瓶の軽量化も実施し、これによってカップ瓶の製造時にかかるエネルギー消費量およびCO2の排出量の削減につながっているという。
 その他、物流段階でのCO2削減に取り組んでいるのはもちろん、工場の騒音低減などにも継続して取り組むなど、環境活動の精神が全社で息づいている。「環境への取り組みは、自分たちの仕事の効率が良くなり、楽しく仕事ができて、その結果、業績につながっていくもの。これからも社員一人ひとりの自覚を促し、環境保全と社会への貢献をめざしたい」と、長澤部長は抱負を述べている。
なお、大関の環境に対する取り組みは、同社ホームページ内の「エコ・オーゼキ」(http://www.ozeki.co.jp/ecozeki/index.html)にて詳しく紹介されている。

会社概要
大関株式会社
代表取締役社長:西川定良
資本金:3億円
従業員数:459名(2011年6月時点)
創業:1711年(正徳元年)
本社:西宮市今津出在家町4番9号
TEL. 0798-32-2111
http://www.ozeki.co.jp/ecozeki/