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ビバ甲子園協同組合(ViVaこうしえん)

省エネ診断をきっかけに、環境対策に取り組む。組合員の意識を高めつつ、節電を中心とした活動。 ビバ甲子園協同組合(ViVaこうしえん)

阪神・淡路大震災で全壊した市場から再建


ビバ甲子園協同組合(ViVaこうしえん)

 「ViVaこうしえん」は、甲子園球場の近くにあるスーパーマーケットである。運営主体は、地元の商店主が集まって設立したビバ甲子園協同組合。その歴史は、1953(昭和28)年に設立された新甲子園商店街にさかのぼる。1960年代頃まで商店街は活況を呈していたものの、その後、相次いで進出してきた大型店の影響を受けて、苦戦を強いられるようになった。さらに追い打ちをかけたのが阪神・淡路大震災である。これによって木造の市場は全壊した。市場の再建が危ぶまれたものの、土地所有者や商店主らの度重なる話し合いの末、若手商店主たちが中心となってビバ甲子園協同組合を設立。そして、誕生したのが現在の「ViVaこうしえん」である。周辺では店舗間の販売競争が激化する中で、経営は予断を許さない状況にあるものの、地域に根ざした営業活動によって、なくてはならない存在となっている。
 同組合の代表理事を務め、自身も「ViVaこうしえん」内にて惣菜店を営む泉省三氏によると、環境保全に対する取り組みを強く意識するようになったきっかけは、「西宮商工会議所の勧めで店舗の省エネ診断を実施したこと」だという。それまでにも電力消費量を抑えるデマンドコントローラーを導入するなどの取り組みはあったが、それは経費の節約という面が主だった。
「2009(平成21)年にエネルギー管理士の方に店舗におけるエネルギーの利用状況をきめ細かく診断していただき、詳細な報告書を作ってもらいました。その中には、改善すべきポイントが具体的に記されていて、組合として何に取り組むべきかという方向性が見えてきたのです」泉省三氏の省エネ診断を受診した感想だった。

課題は省エネ設備を導入するための資金確保


ビバ甲子園協同組合(ViVaこうしえん)

 省エネ診断の報告書では、照明や空調などに用いている機器類の改善によって、年間107MWhの電力削減(電気代に換算して年約100万円)が可能とされた。その数値に基づくCO2の排出削減可能量は年間約40トンに上ることがわかった。「ViVaこうしえん」では、この報告書に基づき、省エネルギーに向けた取り組みを始めている。お金をかけないで、できるところから地道に取り組んでいます。朝礼などで節電の励行などを常に呼びかけ、組合員や従業員の意識向上を図っていますとのこと。そのため、不必要な照明をこまめに消すなどの習慣は徹底しているという。また、電気の節約に限らず、トイレの水道をレバー式から自動水栓に変えるなど節水にも取り組んでいる。小売業の責任として、食品トレーの回収・リサイクルやエコバッグの利用促進にも意欲的だ。
 昨年は全国的に節電が求められたのに対応して、「ViVaこうしえん」においてもショーケースの照明を消すなどの対策を講じた。それによって、夏期電気消費量は、前年比15%減の節電を実現したとのこと。
 環境対策を推進していく上での課題について、泉氏は「省エネに役立つ機器類の導入に必要な資金のねん出」を挙げている。近年は厳しい販売競争のもとで収益力が下がっているため、十分な投資は望めないのが現実だ。一事業者としての取り組みには限界があり、公的な支援に期待したいと述べている。
 今後の取り組みについては、LED照明の導入を検討しているほか、いずれは店舗の屋上に太陽光発電システムを設置したいと考えています。実は私の自宅に取り付けたところ、環境への貢献を実感できたからですと述べている。ビバ甲子園協同組合は、地道ながらも着実に環境にやさしい経営に向けて前進している。

会社概要
ビバ甲子園協同組合
代表理事:泉 省三
組合員数:7名
設立:1995(平成7)年
所在地:西宮市甲子園網引町6-16
TEL.:0798-41-4524