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わかくさ印刷株式会社

全国でも希少な「水なし印刷」など、環境技術で業界を変える 株式会社わかくさ印刷

環境に優しい「水なし印刷」とは


株式会社わかくさ印刷環境対応型の印刷技術の中でも今注目を集めているのが「水なしオフセット印刷」だ。
一般に行われている「水ありオフセット印刷」では、水と油(インキ)が反発しあう特性を活かし、インキが付かない部分を作り出す。その際に使用する「湿し水」と呼ばれる水に「IPA(イソプロピルアルコール)」などの有機溶剤を使っており、日本印刷産業連合会では湿し水のIPA濃度を5%以下とするグリーン基準での自主規制を策定している。その点「水なしオフセット印刷」では、刷版表面に水を弾くシリコンゴム層を使用することで、湿し水を使わずに印刷ができる。

 この水なし印刷、実はまだ導入事例は少なく、全国でも160社程度。兵庫県下では2~3社を数えるほどだという。「従来、印刷業界は、環境に与える負荷が高いというイメージが強かった。でも、このままではいけないと思い、2007年9月に日本水なし印刷協会の会員になり、翌年7月から水なし印刷を開始しました」と社長の光本好雄氏は語る。

CO2排出量削減を目指す、LCAの実施


株式会社わかくさ印刷わかくさ印刷の環境対策は、水なし印刷だけではない。それがLCA(Life Cycle Assessment)である。LCAとは、ある製品やサービスに関して発生する資源の採取から製造、使用、そして廃棄という一連のプロセスを調査し、環境の観点(地球温暖化や資源消費など)から詳細に分析・評価する手法だ。

「小ロットの水なし印刷、中でも既成封筒への水なし印刷は弊社の得意分野の一つ。今回のLCAでは、この封筒のライフサイクル(木材の採取から印刷、廃棄に至るまで)においてどれだけの環境負荷がかかっているのか、経済産業省委託事業である製品グリーンパフォーマンス高度化推進事業に参加し、調査しました」と話すのはLCAプロジェクトを推進した光本由美副社長。その結果、長3封筒2,000枚のライフサイクルにおける温室効果ガス排出量は、CO2換算で53.2kgと判明した。

その結果を受けて、環境への負荷が軽減されると思われる材料・設備の選択、作業時の無駄の削減などを取り組んでいる。「いずれはこのLCAという手法を活かし、CO2削減に貢献するカーボンオフセット製品の製造も行っていく予定です」と、今後の展望も明快だ。

拡大しつつあるエコ印刷の需要


水なし印刷やLCAを実施している印刷会社はまだまだ少なく、認知度も高くはない。
しかし「環境に配慮する企業を支持する」という消費者が増える中、「水なし印刷で印刷してほしい」という顧客も徐々に増えてきたという。水なし印刷を使用した印刷物には、水なし印刷協会による認証マークをつけることができ、これを通じて環境配慮型企業であることをアピールしている。

「官公庁や、エコ意識の強い企業のパンフレットなどを中心に、需要は伸びています。まだまだ潜在的なニーズは高いと思います」とは光本社長の見解だ。現在は、水あり・水なしの両方を自社内で手がけるが、いずれは水なし印刷一本でやっていく考えだ。時代の趨勢をとらえ、他社にない新技術を積極的に取り入れている。サービスの付加価値を高め競争力を磨く上で、それは有効な戦略といえるだろう。

会社概要
株式会社わかくさ印刷
代表取締役:光本好雄
資本金:1,500万円 社員数:7名
本社:西宮市小松南町3-1-8
TEL:0798-48-3419 http://wakakusa-p.jp/