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ダイニング・ゴルフバー「3Shot」

ダイニング・ゴルフバー「3Shot」|限られたスペースでゴルフの醍醐味を満喫できる新たなゲームが登場


経営革新計画のテーマ

独自開発のゴルフゲームを軸にした新業態店と、シニア・ファミリー向けアミューズメント事業の展開。

子どもから高齢者まで幅広い年代が気軽に楽しめる、省スペース型の室内ゴルフゲームの仕組みを開発。ゴルフクラブも実用新案を取得するなど、独自性のあるゲームシステムが特徴だ。初心者でも気軽に楽しめるほか、高齢者の健康維持にも一役買うことをめざしている。今回、ゴルフゲームを開発するとともに、自ら経営するバーの店内にゲーム場を設置して、来店客が楽しめる場を提供している。

低コストのゴルフゲームを自分たちの手で作り上げる

3Shotのバー・コーナー。この裏側にゴルフゲームの設備がある。3Shotのバー・コーナー。この裏側にゴルフゲームの設備がある。

 2005年、藤堂朗氏が阪神電鉄「今津駅」前にオープンさせたのが、居酒屋「ぷらっと」である。アットホームな雰囲気を大切にして、だれでも気軽に立ち寄れる店づくりを心がけてきた。おかげで馴染みの客が増えたことに加え、飲食店の経営ノウハウを得たことから、新たな出店を計画したのである。
 新店のコンセプトは、「ぷらっと」の馴染み客が楽しめるとともに、居酒屋とは異なるスタイル。そこで考えついたのがゴルフを楽しめるバーだ。店内に飲食のスペースとともに、ゴルフのグリーンを設置するという大胆な発想で店づくりを検討した。
 元々、藤堂氏はゴルフを趣味にしていたことから、室内で気軽に楽しめるゲームはできないものか、と考え続けていた。従来、スクリーンにグリーンを映し出すタイプのゴルフシミュレーションゲームは存在した。一時、これを利用することも考えたそうだが、導入コストが数百万円と高いのがネックであった。「もっと低コストで始められるゲームはできないものか?」。そこで藤堂氏は友人から協力を得て、室内で楽しめるゴルフゲームそのものから開発に取り組んだ。
 開発コストを抑えるため、人工芝のマットなど必要な機材はホームセンターで調達し、自分たちでグリーンを試作していったとのこと。そのため、当初の構想から5年がかりの開発となった。「室内に傾斜のついたグリーンをつくるのに苦労するなど、手間がかかりましたが、その分、自分たちが楽しんで納得できるものができたと自負しています」と藤堂氏は述べている。

高齢者から子どもまで幅広い年代が気軽に楽しめるゴルフゲーム

ゴルフゲームのコーナー。傾斜のついたグリーンなど、細かい工夫が凝らされている。
ゴルフゲームのコーナー。傾斜のついたグリーンなど、細かい工夫が凝らされている。

 そして、3Shotをオープンしたのが2012年4月。入り口を入ると一見、普通のダイニングバーのようだが、店の奥に広さ約50平方メートルの室内ゴルフ場が設置されている。
 小さなホールとはいえ、グリーンに向けてアプローチショットを打つことができる本格的なものだ。藤堂さんは「フルスイングをする必要がないため、シニアの方でも無理せずにゴルフを楽しめます。また、お子さんがゴルフを初めて体験する場としてもお勧めです」と魅力を語っている。
 新たなゴルフゲームを開発するにあたって、室内ゲームということで独自のローカルルールも作成した。それが「3Shotルール」である。1ゲームは3ラウンド。1打目でボールがグリーンにのると1ポイント、ホールインワンなら5ポイントというように、カップインまでのショットを点数化することで、そのトータルを競うものだ。計算がしやすいように、ホワイトボードにあらかじめ表記されているポイントの箇所を○印で囲むと点数がわかる仕組みになっている。
 また、ゲームの開発に際して、ゴルフクラブもオリジナルを開発。パターとサンドウエッジを合体させたようなユニークな形状が特徴だ。これによって最初のアプローチショットからパターショットまでを一本で楽しむことができるように工夫されている。

いずれは3Shotの大会開催をめざしてゲームの普及活動に努めていく

一本でウェッジとパターの両方の機能を持たせたゴルフクラブ。一本でウェッジとパターの両方の機能を持たせたゴルフクラブ。

3Shotオリジナルのスコア。3ラウンド形式でショットごとの特典を競う仕組み。3Shotオリジナルのスコア。3ラウンド形式でショットごとの特典を競う仕組み。

 このゲームの設置コストはクラブを含めて百数十万円。従来のシミュレーションゲームに比べて数分の一のコストで導入できる点が長所である。また、室内のスペースに応じてグリーンの広さを調整できるほか、設備の設置や撤去が簡単であることから、テナントでの導入がしやすいという魅力も合わせ持っている。藤堂さんによると「セッティングが短時間でできるので、イベント会場などでのレンタルサービスも可能」とのことだ。
 3Shotのオープン以来、来店のたびにゴルフゲームを楽しむ常連のお客様が増えるなど、反応は上々。今後の事業展開について、「まずは顧客層を広げていきたいですね。体力に自信のない高齢者の方やお子様に一度、ぜひ試していただきたいと考えています。そのため、現在のバーの夜間営業に加えて、カフェとして昼間の営業も検討しています。加えて、公園や公共施設などにゴルフゲームを設置して、出張サービスなどにもトライしてみたいです。さらには3Shotのゲーム大会を実施して、広く普及をめざしていきたいですね」と抱負を語っている。
 飲食店とゴルフゲームという異色のコラボレーションによるニュービジネス。日本が世界有数の高齢社会となる中で、ゴルフの新たな楽しみを提案するサービスとして脚光を浴びる日が来るかもしれない。


【会社概要】

ダイニング・ゴルフバー「3Shot」
所在地 兵庫県西宮市津門呉羽町3-30
代表者 藤堂 朗
電話 0798-34-0390
ホームページ http://3shot.jp