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株式会社 安藤製作所

「測る技術を核に築いた実績と信用 自社開発製品の拡充で次代の飛躍を期す 北斗電子工業株式会社


経営革新計画のテーマ
青白いのが紫外線LED デモ用モデル 熱硬化性樹脂成形の自動化による生産性向上と新製品開発

高齢化が進み、事業継承者も減少。廃業も進む熱硬化性樹脂成形の業界事情の中で、下記のポイントで経営革新を図る。
①現有機械の改造・自動化により生産性、品質向上を図る
②熱硬化性樹脂の良さを活かした新製品を開発し、受注拡大を図る
③廃業者の事業を継承

新規導入の300トン・プレス機新規導入の300トン・プレス機の自動化について語る加藤社長

手に持つとずっしりと重い重量感と質感がある熱硬化樹脂。今では、全プラスチックの1割ぐらいを占めるに過ぎないが、この限られた市場を”深掘り”し、勝負していこうとしているのが株式会社安藤製作所である。熱硬化樹脂を利用して各種製品を製造している。

工場では数台のプレス機が並び、それぞれに作業にあたる人がついて機械を操作している。電気部品の一部と思われる製品があるかと思えば、美容室用の頭からかぶるヘアドライヤーのカバーがあったりする。
加藤武史社長に、まず「熱硬化性樹脂とは?」の、基本的なことから話していただいた。



大量生産には適さない「プラスチックの元祖」加工できる人も機械も減っていった

各プレス機の前にはそれぞれオペレートする人がついて少量多品種の仕事をこなす。
仕上げ、後工程にはベテラン組が。黙々と仕事をこなしている

普通に目にするプラスチック製品は、柔らかく、火に弱い。熱可塑性樹脂と呼ばれるものである。その反対が熱硬化性樹脂。火や熱に強く、強度も充分で、加工精度は高く、電気特性も良いので、大型のブレーカなど電気部品に多く使われている。過酷な条件での使用にも耐え、日本が世界に誇る新幹線などにも使われている。
プラスチックの”元祖”とも言われ、材質に対する信頼性は高い。ただし、機械的強度が優れているものの、加工性・成形性が難しいため、大量生産には適していない。昔は機械1台を置いて、農家の兼業として、農閑期に加工の仕事を請け負っていたところも多かったぐらいである。典型的な技術集約型=職人仕事の世界であり、高齢化が進み、後継者がなく廃業するところも多い。
今では全プラスチックの約10%を占めるにとどまっている。安藤製作所は、逆にこの限られた市場で、しっかりした技術と永年培ったノウハウと信用にプラスして、新しい経営革新へのチャレンジで勝負している。

少量多品種の職人仕事にとどまらず、自動化・新製品開発などを意欲的に取り入れる

各プレス機の前にはそれぞれオペレートする人がついて少量多品種の仕事をこなす。
仕上げ、後工程には女性パワーも活躍
各プレス機の前にはそれぞれオペレートする人がついて少量多品種の仕事をこなす。仕上げ、後工程には女性パワーも活躍

原材料の熱硬化性樹脂の加工・成形には、直圧成形と射出成形の2種類がある。西宮の工場では直圧成形を中心に行っている。
直圧成形とは、いわば大きなプレス機でドーンと押し、カタチを作っていく方法。
西宮工場には数台のプレス機が並んでいる。決して流れ作業ではない。
それぞれに作業する人間が付き、ひとつずつ仕上げていく。プレスによって出るバリ(はみ出た余分な材料)をキレイに取り除いていくのも手作業である。それぞれに金型を準備して、注文ごとに違うカタチと用途の製品を作り分けていく、典型的な少量多品種の仕事であり、精度や品質を厳しく求められる職人仕事である。

大量生産の要望に応える製品は、今は中国で生産されることが多いが、付加価値の高い少量多品種の加工・成形は、まだまだ日本でも勝負できる分野である。さらに自動化などの生産性向上を図りながらメリットを追求していくことで、新しい事業の拡大が図れる。

シート状の原材料を何重にも巻いて成形していく多層巻の製品シート状の原材料を何重にも巻いて成形していく多層巻の製品

安藤製作所の経営革新の内容は、

  • 設備の機械にいろいろな工夫をし、自動化を図る。生産性が向上するのはもちろん、安定した品質でコストも下げていく。
  • 後工程で手作業で行っていた”バリ取り”作業も自動化していく。
  • 設備の改造や、新しい機械の導入で、後工程やアッセンブリ(できた製品を他のものと合わせて組み立てる工程)までを取り込み、付加価値の高いユニット納入を行う。
  • シート状の原材料を何重にも巻いて成形していく多層巻は、材料も含めて、他社では取り入れていない成形法である。耐電圧製品などをターゲットにして新用途・新製品として売り込んでいく。
    また、音や振動の問題が指摘される金属製のギヤーも、多層巻により樹脂化する提案もできる。軽量化も図れるので新製品として売り込んでいく。



加藤武史社長熱硬化性樹脂成形という伝統の技術に、新しい経営の考え方を導入し磨きをかけ生まれ変わらせたいと語る加藤社長

また、同業の業界の高齢化、縮小で事業の継承ができない同業者から設備を買い取り、熱硬化性樹脂の火を絶やさないようにしたいという。
このたび導入した300トン・プレス機も、同業者から継承するカタチで買い取った機械に工夫を加え自動化を図ったものであり、これをもとに営業攻勢をかけていく。
「熱硬化性樹脂のいいところを、もっともっと広めたいんですよ。説明すれば、必ずわかってもらえるはずです」と熱く語る加藤社長。一業専心で熱硬化性樹脂を核にした経営革新に賭けている。


【会社概要】

株式会社 安藤製作所 株式会社安藤製作所 社屋
代表者 代表取締役 加藤 武史
専務取締役 加藤 英二
取締役     加藤 明
本社 兵庫県西宮市大畑町5-18
電話 0798-74-0556
本社工場 兵庫県西宮市中屋町10-17
神崎川工場 大阪市淀川区三津屋北2-15-41
ホームページ http://www.andou-ss.co.jp