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第一建設機工株式会社

洋上風力発電の建設作業の基地になる台船=SEPを次世代事業の柱に!


経営革新計画のテーマ
外洋におけるSEP船を使用した洋上風力発電施設の施工

施工場所の海象条件が厳しい外洋において、効率的かつ安全性を有したSEP-自己昇降式作業台船(Self Elevation Platform)を建造、施工に対応する。
「甲板昇降式作業台船および洋上風力発電施設の施工方法」を特許出願済み

最新鋭のSEP「くろしお」

自然エネルギー先進各国において、近年多くの風力発電は風車を海上に建てるという方法を利用している。海上に建てるにあたっては、工事をする足場を必要とし、その足場になるのが、自己昇降式作業台船=Self Elevation Platform、略してセップと言われる台船である。
第一建設機工は、この台船を数多く保有しており、業界でも大きな存在感を示している。

風車を設置していくイメージ図と実際の作業の様子。SEPなら海面から高い足場での作業が可能。

洋上での作業台船—セップ(以降SEP)は小学校のプールぐらいの広さの、平坦な鉄の船である。この上に大きなクレーンを積んだり、建設資材を置いたりする。そして海上での作業ポイントまで運び、そこで足を延ばして固定する。

第一建設機工では、このSEP3台を含め作業台船を計5隻保有している。なかでも、最新鋭のSEPが、洋上用SEPの先進国である
オランダの技術を導入した「くろしお」
である。
その特長は、

  • ①作業台にあたる“甲板”を持上げるスピードが速い

    また、より深い海に、より海面から高いところに持ち上げることができる。
    水面上25m(水深10m)の高さにジャッキアップ可能
  • ②持上げる4本の足の昇降能力も非常に大きい
    昇降能力2400tに増強
  • ③従来の作業台船よりひと回り大きい
    船体寸法(LXBXD)48.0m×25.0m×4.2m

①の特長によって、外洋における施工の稼働率を大きくアップさせ、背の高い洋上風車の設置に威力を発揮する。また、2mの高さの波(最大波高2m、周期12秒)のなかでも設置ができる。
セップ船の“足が着くところ”なら、日本国内のどこでも設置が可能である。

②は、台船の上により大きなクレーン(650t吊能力のクレーンを搭載可能)を設置し、より大きな風車の設置工事ができることにつながる。

「このSEP、お安いモノじゃないんですよ(笑)。導入を決める時は、本当に清水の舞台から飛び降りる気持ちでした」と、礒野社長は言う。だが背中を押したのは、風力発電、なかでも洋上風力発電の将来性にほかならない。


工事の無事を商売繁盛を祈願して・・・。最新鋭SEPくろしおの竣工式

日本は国中を海に囲まれており、どこにでも洋上発電の風車が設置できるように思えるが、やはりいろいろ条件がある。今のところ、茨城沖、千葉銚子沖、北九州の響灘など、風力発電に適した海岸から計画が具体化している。

工事にかかる準備が進んでいた銚子沖は、東日本大震災で延期を余儀なくされた。第一建設機工にとっては大きな誤算であり、痛手とはなったが、それを超えるのが洋上風力発電の今後の有望性である。

ひとつの地区には、大体150基ぐらいの風車が並び立つ。次世代のエネルギー源として大変期待が大きく、第一建設機工にとってはまさに、今後の事業の大黒柱になるものである。洋上風力発電施設の施工に関して、押さえられる特許は出願済である。
(「甲板昇降式差魚台船及び洋上風力発電施設の施工方法」)

陸上の風車より、海上の風車の方が日本にはむいているのではないか

携帯電話と灰皿をSEPに見立てて、その優位性を熱く語る礒野社長

風車を陸上に建てる場合、用地買収や、付帯する道路の整備などクリアすべき問題も多い。建てた後も、バードストライク(羽根への鳥の衝突)や低周波の問題も指摘されている。
これが海の上だったら、何も問題がないんじゃなかろうか」と思ったのが、礒野社長の洋上風力発電との関わりの始まり。10年ほど前からの取り組みの、大きな一里塚となるのが、新しいSEPの導入である。

洋上風力発電にもクリアしなければいけない問題はある。「漁業権」の問題である。海上に風車を建てることによる何らかの補償問題を、漁協との話合いで解決していかなければならない。
第一建設機工は、前向きなアイデアでこの問題に向き合っている。それは補償問題を一時的な解決で終わらせず、風力発電施設を次の代まで残せる財産にしていこうという提案にしている。具体的には、建設地の漁協にも、工事に関係していただき完成後は発電によって継続的にお金が入ってくる仕組みである。


現場から発想して、つねに新たなフィールドへのチャレンジは、第一建設機工のDNA

第一建設機工の創業は古く大正7年(1918年)にさかのぼる。西宮の酒蔵の酒を今津港まで運び、船に積み込む仕事をしていた。いわば運送業がスタートである。
さらに運送業の一環として、今で言うコンクリートミキサー車を持ち、建設・荷役業に関わるようになる。建設業はやがて、今の本業のひとつの海の浚渫(しゅんせつ)の工事を請け負うようになる。このあたりが、海との関わりの始まりである。

その後1980年代に、大手ゼネコンの仕事で洋上作業台船の上の仕事をすることがあった。マンパワーの提供が中心であったが、やがて作業台船そのものを買い取り、海上工事そのものを請け負うようになる。今では、今回導入のSEPを含め、台船5隻を保有する、洋上作業では日本でもオンリーワンの企業といえる。

陸上の土木工事全般、海上の浚渫工事、基礎杭打ち工事などの主要事業にプラスして、洋上風力発電施設の施工工事をなんとしても次の柱に育てていく覚悟である。次世代エネルギー開発の追い風に乗って、大きく飛躍しようとしている、古くて新しい会社。
日本全国の海辺を走ることがあれば、そして元気よく回る風車があれば西宮の第一建設機工の仕事と思って欲しい。


【会社概要】

第一建設機工株式会社
代表者 代表取締役社長 礒野雅文
本社 兵庫県西宮市今津港町2番30号
電話 0798-22-3301(代表)
ホームページ http://www.dai1-sep.com/