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株式会社イードクトル

株式会社イードクトル|緊急用電子カルテ閲覧システム「Doktor HELKue」|いかなる時も医療活動を止めないためのバックアップシステム。


経営革新計画のテーマ

医療機関のニーズに合わせた緊急用電子カルテ閲覧システムの開発

長年にわたり医療向け情報システムの開発に携わってきたイードクトル。その経験を活かし、電子カルテシステムを導入している医療機関に対して、大震災など緊急時に対応した閲覧システムの導入を提案している。独自に商品化した電子カルテデータのバックアップシステムを利用することで、施設内の情報システムが使用できない緊急事態でも、医師が電子カルテの内容を閲覧することを可能にした。いざというときに、地域医療の安心のために貢献できるシステムとなっている。

医療機関の業務の効率化とセキュリティを追求

正田直人社長。会社経営のかたわら、医学部の大学院を修了。ITを活用した医療への貢献をめざす。正田直人社長。会社経営のかたわら、医学部の大学院を修了。ITを活用した医療への貢献をめざす。

 株式会社イードクトルは、2009年9月に誕生したソフトウエア開発・販売の企業。社長の正田直人氏が、医療機関向けのソフトウエアの営業担当として長年にわたって培ってきた実績と信用を活かして設立した。
 同社では、これまで医療機関のニーズに対応したソリューションを数多く手がけてきた。その一つが、統合認証基盤である、「Taikoban」だ。これは施設内に存在するさまざまな情報システムをセキュアに利用できる仕組みを実現。ICカードと指紋などの生体情報を組み合わせることで、より高度なセキュリティを実現するとともに、電子カルテをはじめとするさまざまなシステムを統合し、認証を可能とした画期的な仕組みだ。
 また、医療情報接続制御システム「MiCS」は、複数のシステムを接続するインターフェイス基盤を実現し、院内の各部門のデータ連携を実現し、情報共有をベースに多数のシステム構築を可能にした。さらに、「当社では採血支援システムの開発などで実績があり、独自のノウハウを保有しています。これを活かし、医療の現場からの発想で生み出しましたMiCSは業務の効率化を図るとともに、検査室の稼働率を向上させることが可能となり、医療機関の経営分析・経営改善・患者サービスに貢献できます」と、正田社長は述べている

天災などの緊急時に診療を止めないために、使い勝手のよいデータバックアップシステム

 イードクトルが、新たに経営革新計画のテーマに掲げたのが、医療機関のニーズに合わせた緊急用電子カルテ閲覧システム「Doktor HELKue」である。これまでに、同社では院内データの長期保存を安価に実現するシステムを開発し、2010年に経営革新計画の認定を受けた。それに続いて開発したのが、電子カルテのデータをバックアップし、天災などの緊急時にどのパソコン(Windows)でもデータの閲覧が可能な当システムである。
 電子カルテのデータを遠隔地のデータセンターなどにバックアップするシステムは、IT各社から発売されている。しかし、その導入には数億円規模のコストがかかる。これに対して、「Doktor HELKue」は数百万円での導入を可能とした。しかも、データのバックアップはUSBメモリなどの外部記憶媒体をパソコンに差し込むだけという簡便なもの。通常時はバックアップデータを自動的にデータを更新するため、面倒な手間が不要だ。そして、万一の事態ではUSBメモリを持ち出すだけで、Windowsパソコンさえあれば、USBメモリ内に格納されている閲覧用のソフトウエアを立ち上げることができる。そして、入院患者や外来患者のリストをはじめ、電子カルテの内容、病名一覧、手術記録など、当面の診察に必要な情報にアクセスすることができる。
 もちろん、セキュリティに関する対策は万全だ。「バックアップデータは暗号化されています。システムにログインするにはIDとパスワードが必要であるため、仮に担当の医師以外の人がUSBメモリを持ち出してもデータをのぞき見ることはできません」と正田社長が語るように、安心して運用できる仕組みとなっている。

システムの概要。いざというときに、USBメモリに抽出した電子カルテのデータを、Windows端末で閲覧することができる。
システムの概要。いざというときに、USBメモリに抽出した電子カルテのデータを、Windows端末で閲覧することができる。

関西の国立病院をはじめとして、基幹・中核の病院での導入が進行中

「Doktor HELKue」を立ち上げて、電子カルテを詳細内容を表示。患部の部位など画像の表示も可能。もちろん、セキュリティ対策は病院ごとの運用に即した手法を実現している。「Doktor HELKue」を立ち上げて、電子カルテを詳細内容を表示。患部の部位など画像の表示も可能。もちろん、セキュリティ対策は病院ごとの運用に即した手法を実現している。

 東日本大震災では、津波によって医療機関の紙のカルテはもちろん、パソコンやバックアップ装置が流され、カルテのデータを消失したことで、医療活動に大きな支障が生じた。医療機関のBCP(事業継続計画)の必要性が強く認識される中で、「Doktor HELKue」は、低コストで手軽に導入でき、運用が容易なバックアップシステムとして脚光を浴びている。
 正田社長によると、当システムの基本設計は大阪警察病院における医療現場のニーズに応えて開発した。その実績を踏まえて、病院とのロイヤリティ契約を通じて、システムに汎用性を持たせて、ほかの医療機関への販売を可能にしたのだという。「すでに関西各地の大学病院をはじめとする多数の基幹病院、中核病院が商談を希望しています。今後の導入計画が相次いでいて、強い手応えを感じているところです」とのこと。大震災をはじめとする緊急時を想定した備えに対する医療機関の期待は大きく、普及が着実に進みつつあることがわかる。
 「Doktor HELKue」は、災害時の対策として有効であるとともに、停電時や機器の故障、システムダウンなどの緊急時でも威力を発揮する。医療機関のBCP(事業継続計画)に対する意識が高まる現在、いざという時の備えとして欠かせないシステムといえるだろう。
 イードクトルでは、今後も医療への貢献をめざして、情報システムの開発を進めていく計画だ。さらに専門性を極めるため、正田社長自ら高知大学医学部の大学院を修了して、医療情報システムに関する最先端の研究に携わっている。これまでの実績と新たな知見を融合することで、医療への貢献の幅を広げていく考えだ。


【会社概要】

株式会社イードクトル  
所在地
 
(本社)西宮市 
(開発・営業)大阪府大阪市東淀川区東中島1丁目20-19 新大阪ヒカリビル 1F
代表者 代表取締役社長 正田 直人
電話 06-6324-6222
ホームページ http://edokt.com/