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株式会社 エヴリ・カム

「除菌・消臭・水質改善の優れた技術」をキーワードに、あくなき用途開発・販路拡大にチャレンジし続ける 株式会社エヴリ・カム


経営革新計画のテーマ
株式会社エヴリ・カム 新商品開発(固形型水質改善剤及び塗料類配合粉体)と売上の拡大

既存製品(除菌・消臭液剤)の技術を応用し、水系に対する固形型水質改善剤及び塗料用配合粉体などの新製品開発を行う。水質改善剤及び配合粉体を高い効果を得る商品としてPRし製品拡販を目指す。新規顧客先の開拓、直販による売上・利益の拡大を図り、経営革新を図る。

天然植物抽出エキスを原料とする液剤の「エアリウム201」を固形化、粉末化した製品
天然植物抽出エキスを原料とする液剤の「エアリウム201」を固形化、粉末化した製品

株式会社エヴリ・カムは、トイレタリー製品の開発・製造・販売を手がけている。主力製品は「エアリウム201」。除菌消臭効果の高い液剤である。主に代理店を通じて広く販売されており、介護施設、飲食店、温泉施設、公共施設、食品工場などのトイレの衛生対策に使われている
2007年に経済産業省の新連携事業(中部経済産業局:4・19‐053)を取得。医療福祉関係を主体に業務用の液剤として市場に認知されている。除菌・消臭効果に加えて、水質改善効果としても高いパフォーマンスを発揮し、たとえば、プールの水量560トンに、「エアリウム201」を20ℓ入れることで塩素臭気をなくすことができることも確認されている。また水性塗料に5%配合すれば、塗料の臭気をなくす効果も塗料会社で実証されている。
しかし、コストや実際の使用に際して、いくつかの課題もあった。


液体のエアリウムを固めたら・・・、粉にしたら・・・。技術力で、自社製品の可能性を拡げる

エアリウムの固形タイプを手に抱負を語る辺見社長
エアリウムの固形タイプを手に抱負を語る辺見社長

除菌・消臭、水質改善効果の高い「エアリウム201」であるが、液剤の場合、大量に使うときのコストや性能の維持などの問題があった。また塗料では、液剤を配合することで、塗料の粘性が変わってくるといった課題も見つかった。

そこでエヴリ・カムが取組んだのは、液体の「エアリウム201」を、固形化したり粉末状にするアイデアである。液剤を特殊加工し、セラミックで固形化することに成功した。モニターテストの結果では、細菌の繁殖を継続的に抑え、臭気の減少効果も得られることがわかった。
また、粉末状の「エアリウム201」を塗料に配合すれば、防カビ効果が得られることも確認できた。

これらの技術開発を進めるにあたって、大きな力となったのは、辺見社長の永年のパートナーである技術者である。大豆、緑茶、杉、みかんなど、天然植物抽出エキスを原料とし、独自に考え出した加工工程を組み合わせ、相乗作用を生み出す液剤の「エアリウム201」を開発できた。さらに、固形化、粉末化でもその技術力が発揮された。

液剤エアリウム201のカタログや商品説明書。各公的機関の試験報告書、分析試験成績書
液剤エアリウム201のカタログや商品説明書。各公的機関の試験報告書、分析試験成績書

経営革新計画の承認を受けたのは、液剤の「エアリウム201」を、固形のボール状にしたものと、粉末にしたものである。用途提案としては、実にいろいろなことが考えられる前途洋々の商品といえる。

固形タイプのターゲットは、

  • ビルメンテナンス業界。屋上などに設置する空調のクーリングタワーへの投入の提案。
  • 工場の排水流出企業。河川への排水の水質改善剤としての提案。

粉末タイプのターゲットは、防カビ塗料業界。塗料に配合することで、青藻の抑制効果をアピールできる。これについては、クルーザーの底面に塗布し、1年間の経過観察後に水棲生物(藻や貝殻)の付着がないことも確認した。

「エアリウム201」を固形のボール状や粉末にしたものを開発するにあたって、西宮商工会議所のバックアップが非常に心強かったと、辺見社長は振り返る。優れた技術力がありながら営業力の弱い開発型企業にとって宿命ともいえるのが資金繰りの問題。同社も例外ではなかった。
経営革新計画の申請にあたっては、資金繰り計画や経営計画をまとめることや、将来の売り上げの計画も期待込みの数字ではなく、しっかりとした根拠をもとに実現可能な数字を考えることが問われた。「先のことを考えるとともに、何が欠けているのかを把握するいいきっかけになりました」と辺見社長。

試行錯誤を繰り返しながら、見えてきた固形・粉末の2つの製品が飛躍するマーケット

尿石の付着した小便器のトラップに、固形のエアリウムをセット。数日後、キレイに尿石は除去されている。
尿石の付着した小便器のトラップに、固形のエアリウムをセット。数日後、キレイに尿石は除去されている。

固形のボールと粉末の「エアリウム201」を発売して、大手メーカーとのタイアップなど、試行錯誤を繰り返しながら、現在は攻めるべきターゲット、方法が固まってきている。
まず固形のボール。トイレのメンテナンス会社が固形の「エアリウム201」の効果を大きく評価し、多くの請負現場で導入を始めている。トイレの小便器の底のトラップ(排水口にかぶせるフタ状のもの)に、四角く整形した専用の固形エアリウム201を設置する方法で、固形剤は4週間に1回、取り替える。トラップは雑菌とニオイのかたまりのようなところで、黄色く付着する尿石がなかなか取れない。しかし、「エアリウム201」を設置すると、メンテナンス会社の担当者がビックリするほど尿石がスッキリ除去される(写真参照)。しかも、消臭・衛生効果も得られるとあって、このメンテナンス会社は専門の会社を設立して、現在20社ほどの代理店で事業を展開している。
公共施設をはじめ、大手ハンバーガーチェーン、コンビニエンスストア、回転ずしチェーン、ホテルなどに納入し、商談中の案件もあり、大きく展開中である。

粉末のエアリウムは、当初の思惑どおり船の底面に「船底塗料」に混ぜて活用する試みが、四国の船会社で進行中である。6ヶ月を過ぎたが「貝が付かない」と喜ばれている。船底に貝や藻がつくと燃費が悪くなるので、年に1回は船底の塗装をメンテナンスする。初期導入だけでなく、継続的な採用にもつながっていく。

優れた技術を製品化し、販売ルートにのせ、経緯をにらみながらマーケットに合わせその製品の“新しいあり方”を追求していく・・・、辺見社長の総合的なプロデュース力で、独立心にあふれるエヴリ・カムは生き抜いている。


【会社概要】

株式会社エヴリ・カム
代表者 辺見 泰満
本社 西宮市今津真砂町1丁目
営業本部 大阪市北区天満2丁目7-6 天満双葉プラザ3F
電話 06-6352-2322
ホームページ http://www.everycome-corp.com