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株式会社ジブ

頑固なまでのクラフトマンシップにヨットマンの遊び心を味付けした痛快な会社 株式会社ジブ


経営革新計画のテーマ
スマイルコート広田  大喜建設株式会社 ヨットの帆布などに使われるセイルクロスを使ったオリジナルバッグの開発・製造・販売事業

セイルクロスの特長は軽量で丈夫、樹脂コーティングにより繊維が伸びない生地である。またナイロン素材のテープは、自動車のシートベルトと同じ強度を持ち、品質には信頼がある。ジッパーはウェットスーツのものを使用。縫製糸はヨットと同じボンド糸を使用している。アイレット(はとめ)は丈夫なステンレス製。JIBはこれらの素材の良さを守りながら、バッグを中心に、つねに革新的な製品を生み出してきた。「エコロジー&セルフレスキュー」をキーワードに、セイルクロスの特長を最大限に活かしたバッグを企画している。

カラフルなJIBの商品ラインナップ。キーケースから大型バッグまで種類も豊富
カラフルなJIBの商品ラインナップ。キーケースから大型バッグまで種類も豊富

手で触るとパリパリと生硬な感じのするヨットの帆の素材――セイルクロスを使ったバッグで、長年幅広い年齢層に支持を得てきた。材料へのこだわりはセイルクロスだけではない。ジッパーは、ウェットスーツのものを、テープは自動車のシートベルトと同じものを使用している。その品質の高さとおしゃれなデザイン、色づかいで、鯨のマークのJIBは、今や西宮発のブランドとして全国的に知られるようになっている。
しかし杉原社長は、ブランドという考え方に少し距離を置いている。

泥棒にあって全財産を失ったところからJIBのバッグづくりは始まった

シートベルトと同じ強度のベルトもカラフルなラインナップ
色とりどりのヨットの帆布
色とりどりのヨットの帆布、シートベルトと同じ強度のベルトなど、こだわりの材料が並ぶ工房

「ブランドとか、マーケティングとかはあまり考えたことがないですね。本当に役に立つものを、しっかりつくる。仕入れた材料とかかった手間に適正利潤をのせたのが価格だと思っています。こちらはブランド品だから5万円、こちらはブランド品でないから2万円というのは、理解できないですね。」
この考えをもう少し詳しく説明するには、ジブがバッグを製造・販売しだしたきっかけにさかのぼる必要がある。ジブが誕生したのは1978年。マリングッズの店として夙川でスタートを切った。折からのマリンブームにものって、順調に売上げを伸ばし、1981年に今の甲子園一番町に移転する。満を持してのオープンの前日に、なんと泥棒に入られ、店の中はほとんど”もぬけのカラ”に。わずかに残ったのは、ヨット模型用の少しばかりのセイルクロスと、セイルを縫う古いミシンだけ。仕入れた商品など、全財産といえるものを失った。
しかし、ここでへこたれなかった。とにかく店をガランとさせずに、なにか商品を置こうとして始めたのが、セイルクロスをミシンで縫ってつくるバッグであった。これがJIBの始まりである。
つくりたてのバッグを、一人、また一人と買う人があらわれ、人づてにその良さが伝わり、人気商品となっていった。まるでドラマのような話しである。

企画・製造・販売を「一気通貫」で。遊びの必要性から機能が生まれ、バッグができる

裁断から縫製、仕上げまで、すべてをこなす工房
裁断から縫製、仕上げまで、すべてをこなす工房

人気が出てくると同じような材料やデザインでバッグをつくるメーカーが出てくる。言葉は悪いがマネをされるのである。しかし、ヨットのセイルを修理する技術をベースにした技まではマネできない。結果、JIBのバッグは競争力が弱まらないのである。

オリジナルのバッグは、それぞれに個性があって、世界中どこにも売っていないものができ、これが実に面白いと杉原社長は言う。「バッグというより、遊びの道具を詰め込むパッケージ、という感覚ですね。そのポリシーを通すためには、全工程を全部自分達でしないとダメなんです。」
ジブでは、素材の購入から、裁断、縫製などの製造、そして販売までをすべて行っている。有名ブランドの中には、企画・デザインだけを本国でして、製造は人件費の安い海外で行うというのが多いのだが、ジブでは、店と同じフロアにある工房ですべて製作しているというから驚きである。

友人の結婚式で東京に行く時に生まれたバッグのアイデアで特許もとった

スーツを巻き込んで収納するアイデアのダッフルバッグ
スーツを巻き込んで収納するアイデアのダッフルバッグ

たとえば、円筒を横にしたかたちのダッフルバッグ。円筒形の両サイドにジッパーがついている。それをくるっと開けると、スーツなどを巻き込んで収納できるようになっており、シワを最小限に抑えることができる。
「東京で友達の結婚式があって、行く時に思いついたんです。ジーパンで東京まで行くので、タキシードをどうして持って行こうかと・・・。こうやってダッフルバッグに巻き込んで、持っていけば、シワにもなれへんしネ。」このバッグで特許も取得した。

こういった商品のなりたち方を、ジブでは『遊び心』と表現している。何とか目新しいことをしようと右往左往するのではなく、遊びの延長で工夫し、それが受け入れられ、必要とされるものならば、革新的な商品に自然になっていく。
「商品のひとつひとつにエピソードがあると思います。商品を通して造る者と、買う者が会話しているのです。」ジブの考える”革新性”というのは、こういうことかも知れない。

震災を経験して見つけたテーマはエコロジー&セルフレスキュー

「西宮は僕の誇りです」と杉原社長。
「西宮は僕の誇りです」と杉原社長。

ジブの商品は、その時々の必要性や求められる機能から発想しており、時流をとらえた革新性が備わっている。東北の震災を機に、阪神の震災を経験した会社として自然と出てきたのが『エコロジー&セルフレスキュー』というテーマである。軽量で丈夫なセイルクロスを材料に救命具の役割を担う画期的なバッグの開発に取り組んでいる。

西宮浜の近くで生まれ育ち、ヨットに出会い、それがそのまま仕事につながり、30年以上が過ぎた。西宮は世界で一番の街だという杉原社長。その西宮が生んだ宝物のような会社がジブなのである。


【会社概要】

株式会社ジブ 大喜建設株式会社
代表者 杉原寛信
本社 兵庫県西宮市甲子園一番町7-18 パレ一番町ビル3F
電話 0798-46-6668
ホームページ http://www.jib.ne.jp