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自社の「想い」を効果的に伝えるには

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経営者の方々やオーナーさんは、その心のなかにとても深く強い想いや志を持っておられます。それをお聞きしていると共感が湧きあがり、その想いをもっとたくさんの人に知ってもらいたい、と痛感します。

 ただ、そのなかで気づいたことが。どの方も、自らの想いやお客さまへの想いを【話す】ことはできるのに、【書き落とす】ことにはひどく苦手意識を持っていらっしゃる。理由を聞いてみると・・・
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「話すことはできても書くのは難しい」
「うまく書けない・・」
「そもそも、文章書くのが苦手」
「ボキャブラリーがない」
 などなど。

とにかく、その苦手意識は堅固。どうやらそれが大きな壁となっているようでした。そこで、長年の経験を通して、「苦手意識を取り払う」ためのポイント、「心のなかに根づいている”想い”を効果的に伝える」仕掛けなど、今すぐ実践できて、かつその変化を体感できる、最も重要なポイントだけに絞ってご紹介したいと思います。

【First Step ~苦手意識を取り払う~ 】
● 伝わる文章を書くための条件【3K】
これは、私が長年の仕事のなかで導き出したポイント。
まず第一段階として、この3つを心がけるようにしてみてください。
① 気負わない
「うまく書こう」「ちゃんと書こう」などと気負わないこと。
リラックスして、楽に書いてみましょう。
② 気取らない
「恰好よくまとめよう」「恰好いい言葉を使おう」などど思わないこと。
気取った文章は読み手に伝わります。
ありのまま、自然体で書いてみましょう。
③ きれいにまとめない
皆さんは、文筆家でも、書くことを生業としているわけでもありません。
きれいにまとめる必要なんて一切ないのです。 
きれいにまとまっているから、読みやすいわけでも伝わるわけでもありません。
自分の想いを、まっすぐ言葉にすること、を第一に考えましょう。
● 言葉は自分を映す鏡
自分が発する言葉は、そのまま自分自身を映しているもの。
それは無意識に出てくるものだからこそ、次のことに気をつけるようにしましょう。
① 嘘をつかない
話し言葉と違い、顔が見えない分だけ、書く言葉は嘘を鮮明に暴きます。
当然、心と言葉の温度差は読み手にまっすぐに伝わっていく。だからこそ、本心にないきれいごとは書かない、心に正直に言葉を探しましょう。
② 自分の言葉で伝える
人は10人いれば10人みんな違うもの。その想いも、そこから導かれる言葉も、また同じです。

代表者のメッセージというものは、その会社の顔。その個性が見えるように、独自のカラーを感じてもらえるように、自分だけの言葉で伝えるようにしましょう。
それは、他の人には決して紡ぐことのできないものであり、そういう部分にこそ、その人の想いは宿るのです。

【Second Step ~”想い”を効果的に伝える仕掛け~ 】
● 大切なのは「どう書くか」より「どう魅せるか」
「メラビアンの法則」という言葉を聞いたことがありますか?
人間の第一印象の約6割は、視覚によって判断される、そうです。 文章も、また同じ。
書籍や新聞等、自分の意思で読むものは別として ふと目に入ってきたものを「読ませる」か「読ませない」か。
 それは、視覚的要素、によって大半が左右されてしまうのです。
特にWEBはそれが顕著。 どれだけいいことが書いてあったとしても、受け手の視覚が「読もう」と判断しなければ、自己満足に終始してしまう。
発信はしていても、どこへも、誰にも、伝わっていきません。
「どう書くか」ではなく「どう魅せる」か。発信するうえで最も重要なことは、魅せ方、なのです。
● 覚えておきたい【あぶく流3P】
Point 1・・「視覚(空間・改行)」~文章のビジュアル化~

  • ・決められたスペースの端から端までを文字で埋めてしまわない
     →視覚的な第一印象が「文字」になり読んでもらいにくい
  • ・違和感のないところであえて改行し、文字をばらして視界に入れていく
     →文末(右端)に凹凸感をもたすことで全体的な余白をつくる
  • ・2行書いたら1行空ける、1行書いてその前後を2行空ける、など行間をつくる
     →読み手に視覚と意識の息づき空間を与えてあげる
  • ・※ 全体を見たときに適度なゆとりがあると、「読もう」という行為につながる
Point 2・・ 「構成(リズム)」~文章のウェーブ感~

  • ・文章も音楽と一緒でリズム感が大事
     →リズムの悪い文章は内容がよくても読んでもらえない
  • ・1行目は2行目を、2行目は3行目を読ませるためのもの
     →音楽でいうところのサビまでどう読み手を導いていけるか
  • ・ときには、起承転結や時系列から離れてみる(最初に結論、その理由、再び結論を書くなど)
     →最初と最後しか読まない人にも伝えたいことは印象づけられる
  • ・長い文章の後は、なるべく短くまとめるなど、メリハリを考える
     →メリハリのない文章は間延びしてしまい、読む意欲を削ぐ
Point 3・・「表現」(接続詞と句読点)~文章のメリハリと強調~」

  • ・ひとつの文章にはひとつの内容、を心がける
     →色んな内容が入るとどれも読んだ人の印象に残らない
  • ・だらだらと長くなるくらいなら接続詞(だから、しかし、そして・・)を使って短く
     →接続詞は効果的に使えばリズムを生むことにもなる
  • ・句読点を「ここに打たなければいけない」という決まりはない
     →迷ったら、声に出して読み、息継ぎがあった方がよさそうなところに
  • ・強調したい言葉や表現には「」より「、」が効果的
     →「」より「、」の方が自己主張が少ないため、挟まれた言葉のみが浮き彫りになる
● 「漢字」と「ひらがな」の使い分け
・男性の「漢字」と女性の「ひらがな」
 角張った「漢字」からは固さが、丸みを帯びた「ひらがな」からはやわらかさを感じます。
そのため、ターゲットが男性なら「漢字」を、女性なら「ひらがな」を多用するとより効果的。
・難しい漢字とカタカナはなるべく使わない
 四字熟語やことわざ、営業表現などは極力避けましょう。
難しい言葉を使って伝えることは簡単ですが、誰が読んでもわかるような言葉で伝えていくことはとても難しいもの。
専門用語などに逃げず、適切な言葉を探し出す努力を惜しまないようにしましょう。
・同じ言葉でも漢字が数種あるものは、感情に一番近い表現を
 「温かい」と「暖かい」とか、「悲しい」と「哀しい」とか、「出会い」と「出逢い」とか、他にもいろいろありますが、大切なのは「正しいか」ではなく「伝わるか」。
より伝わりやすい表現にするためには、自分の感覚がヒットするものを選べばいいと思います。
 「書く」という行為は自分と向き合うこと。自分が伝えたい想いにじっくりと向き合っていくと、言葉は自然と流れでてくるものです。
さまざまな仕掛けもご紹介しましたが、「自分の想いを伝える」ための文章に「正しい」「間違っている」はありません。文法がどうとか、書き方がどうとか、そんなことは気にする必要はないのです。目的は「想いをより的確に伝えること」。そのためには、「難しく考えず、恰好つけず、想うことを思うように、自分の言葉で書く」ということが何より大切です。
自分に嘘をつかず、ありのままの言葉で紡がれた想いは、きれいじゃなくても、上手じゃなくても、必ず人の心を震わすことができるものなのです。
【プロフィール】
横山 美佐(よこやま みさ)
Relation/Publishing (株)あぶく 代表取締役/Relation Writer

情報誌をはじめ、大手企業の社内誌や会報誌、などの編集・制作を経て独立。
高評価を得ていた人物インタビューをメインに、人の想いをつなぐRelation Writerとして活動している。