「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア」は、平成5年に発生した阪神・淡路大震災からの復興を願い、地元西宮への感謝と西宮の日本酒をアピールするため、平成7年に「西宮酒ぐらルネサンス」として始まり、平成19年の第11回からは「食」にまつわる出店を充実させて「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア」となりました。西宮の旨酒を味わい、名物を食し、戎の宮に集まる楽しいイベントです。
江戸は元禄時代、西宮の造り酒屋は、その年に新しくできた新酒を樽廻船に載せ、江戸へ運び込む順位を競いました。その「新酒番船レース」で一番になった船員たちは惣一番と呼ばれ、江戸市内を踊りながら練り歩いたと言われています。太鼓、鉦の賑やかなリズムに合わせて「それいっちゃ、やれいっちゃ」の掛け声とともに大八車を引く者、赤い法被、はんてんを身にまとった踊り隊による圧巻のパレードです。
毎年10月の第1土曜日に行われる、酒造りに欠かせない「宮水」への感謝を込め、これから始まる酒造りの無事とお酒の出来栄えが良くなることを祈願して行われる神事です。宮水を奉納するため宮水娘と酒造関係者が行列を組んで宮水発祥の地から西宮神社にパレードし、西宮神社の本殿にて「えべっさんの酒・醸造祈願祭」が行われます。