丹精込めて手入れされたガーデンが優しく出迎えてくれるカフェ・レストランは船坂川に沿って少し細い道を遡る。
「不思議の国のアリスのウサギの穴のようでしょう？？あの狭い所を通り抜けていただく事によって、非日常の世界へ入っていただけるんです。」

オーナー夫妻の優しい笑顔と鳥の声、木々を揺らす風、滝を落ちる水音が訪れた人の身と心を癒してくれる。夫妻が魅せられた場所がここ船坂。

近年ここで始まった『西宮船坂ビエンナーレ』は西宮の新しい文化。そんな流れを応援し、アートが地域に与える可能性に大きい期待も寄せ、レストランの庭がアート展の会場になる事も。

市内で一番高地の船坂の野菜は色鮮やかで甘みも深い。夏の太陽をぎゅーっと閉じ込め六甲の清水を吸って育った文孝さんのトマトが、収穫したその日のうちに皮ごと炊き込まれ、この土地の力を実感しているオーナーの思いも詰まった逸品『トマトジャム』が誕生した。「忙しい朝でも、この一品で食卓が豊かになればいいなと思っています。」